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バックパッカーの旅Ⅰ(東京~アテネ)

バックパッカーの旅Ⅰ(東京~アテネ)

I..S.H.を見つける

                   ≪十月二十八日≫     ―邇―


   ジョセフ・ハウスへ。

マスターの部屋を覗くと、これから宿泊したい旅行者と間違えたらしく、部

屋はいっぱいだからここへ行ってごらんと渡された、宿泊場所が「I.S.H」だ

った。

正式には、「International Student House」の略で、一泊50DM(≒400

円)・・一ヶ月だと900DM(≒7200円)。

一泊240円だ~~~~~!

安い。

    この一ヶ月の割引が気に入って、訪ねてみることにした。

ここジョセフ・ハウスはオリンピック・スタジアムのすぐ南に位置してい

る。

27年後には、ここでオリンピックが開かれることは、夢にも思わなかったの

だが。

I.S.Hは、東方面へ歩いて15分程の閑静な住宅地に位置している。

この辺の建物は、ほとんど一階が何がしの店舗になっていて、二階以上がア

パート形式になっているようで、そんな建物がずらりと立ち並んでいる。

教えられたとおり、歩く。

    こんなところに”I.S.H”あるのかな~~~~。

住所を確かめようと、貰ったアドレス・カードを探すが見当たらない。

どうも途中で、落としてしまったらしい。

まずい。

まあ、大体の位置はわかっている。

いろんな人に聞きながら歩くが、どうも英語がまずいのか、相手の英語がま

ずいのか、要領を得ない返事ばかり。

何人目かに、地元の若い男の人に声をかけた。

         俺「すみません。I.S.Hと言う宿屋この辺だと思うのです

          が、知りませんか??」

         男「I.S.H!OK!」

知っているのかと思ったら、近くを通る人に一人ひとり聞いていくではない

か。

何人かに聞きながら、I.S.Hの玄関先まで案内してくれたではないか。

         俺「サンキュウ!!」

         男「OK!See You Again!」

お礼を言って、別れた。

    玄関を見ると、ドアの入り口に「75」と言う番号だけが書かれてい

る。

この建物が、「I.S.H」と言う表示が全然ないのだ。

日本なら大きな字で、書かれているだろうに。

門を入って、奥に行くと、やっと小さな字で「I.S.H事務所」とドアに書かれ

てあるのを見つけた。

    「OPEN!AM10:00~PM1:00&PM6:00~PM8:00」と書いてある。

時計を見ると、PM1:30。

どうやら午前中の受付は終了したらしく、ひっそりとしている。

ちょっと遅かったようだ。

ドアの近くには、掲示板があり、良く見ると一人50DMが70DMに書き換えられ

ていた。

    ヌヌヌヌ・・・・・・!

この分だと、一ヶ月900DMも1500DMぐらい要求されるかも知れない

な・・・・。

今晩もう一度出直すことにして、ちょっぴり肩を落として坂道を下り、シン

タグマ広場へ戻った。

シンタグマから歩いて、25~30分ぐらいのところではあるが、2番と12番のト

ロリーバスが走っている。

場所的には、高級住宅地に近い、落ち着いた感じの良いところのようで気に

入ったのではあるが・・・・・家賃が???値上げ・・??してるの。



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